会長挨拶

竹島 秀雄

第23回日本分子脳神経外科学会

会長 竹島 秀雄

宮崎大学医学部 臨床神経科学講座 脳神経外科学分野 教授

この度、第23回日本分子脳神経外科学会を2023年8月24日(木)・25日(金)の日程で開催させて頂きます。本会は、宮崎観光ホテルでの現地開催を考えていますが、今後コロナの第8波以降の状況によっては現地開催とWeb活用のハイブリッド形式となる可能性もあります。

本会は1999年、前身である「脳と免疫」研究会から発展的に日本分子脳神経外科研究会として設立され、2000年に日本分子脳神経外科学会へと移行したものですが、私が最初に事務局長として学会の準備運営に関わったのが「脳と免疫」研究会であったこともあり、思い入れの深い学会の1つです。

この会は、もともとニッチな性格満載の学会で当時最先端であった脳腫瘍の分子生物学的解析と腫瘍免疫に焦点を当てて展開されていました。しかし、分子生物学・細胞生物学的解析の手法は、その後他の分野にも広がり、最近は脳腫瘍、脳血管障害、再生医療、機能的脳神経外科疾患等で欠くことのできない中心的な役割を果たしているのはご存知の通りです。

今回、会のテーマを「分子で開く脳神経外科フロンティア」とさせて頂きましたが、脳神経外科の今後の発展は、今後しばらくは分子生物学的解析がKeyを握っていると思いますし、各々の分野の研究者がアイデアを持ち寄ってクロストークすることで、新たな化学反応が引き起こされブレークスルーが生まれることが期待されます。特別講演では、アラバマ大学バーミンガム校脳神経外科の大須賀覚と前テキサス大学MDアンダーソン癌センターの腫瘍生物学講座の新宮多加志先生に海外の最近の研究事情を含めたご講演をお願いする予定です。

コロナ禍で先の見通しが立たない状況は続きますが、どうか皆様ここ宮崎の地に可能な限りご参集頂き、我が県が誇る焼酎を触媒として、新たなアイデアの熟成をうながして頂けましたら望外の喜びです。
それでは、皆様のご参集を心よりお待ち申し上げております。

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